大腸肛門外科

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診療案内

大腸肛門ドックのご案内のイメージ写真

Daichou

Ⅰ 大腸ドック

最近大腸癌が増加の一途にあります。女性の死亡原因の第1位となっており、男性も死亡原因の3位となっております。
大腸癌の健診は便潜血検査が苦痛もなく、簡便でよい方法です。しかし、実際は大腸癌があっても、早期癌で3~4割、進行癌で1~2割の方は便潜血検査で異常なしという結果が出ると言われています。
より精密に大腸の健診を受けたいと思われる方には大腸ドックをお勧めします。

現在、最もよく用いられている大腸内視鏡の機種の太さは11.3㎜です。当院では2019年に新型の大腸内視鏡を導入致しました。オリンパス社製のPCF‐PQ260Lという機種です。この機種の太さは9.2㎜と極細径です。 現在、日本(世界)で最も細い大腸内視鏡です。
この内視鏡は2020年5月現在、県内では4施設しか導入されておりません。

腸のカメラは痛くていやだと言われる方がよくおられますが、内視鏡が細いと痛みがより軽くて済みます。この内視鏡を用いて、我々は大腸ドックを行っています。

大腸検査の種類

1. 全大腸内視鏡検査(TCF)

朝から2Lの腸管洗浄液を飲んでいただきます。この液は腸からは全く吸収されずに、肛門の外へ出てきて腸の中の便を押し流します。 通常、午後1時から3時頃には大腸の中の便が全部出て大腸がきれいになりますので、内視鏡を挿入して全ての大腸を観察します。約1日がかりの検査となります。 最近では、大腸の精密検査はこの全大腸内視鏡検査を行なうことがほとんどです。

《長所》
  • 直接大腸を観察するため、確実に癌などの病変を発見できる
  • 小さい病変や色の変わった病変でも発見できる
  • X線の被曝がない
《欠点》
  • 前処置で2Lという大量の腸管洗浄液を飲まないといけない
  • 検査中、痛みをきたすことがよくある(特に内視鏡の太さが太いと痛みは強いようです)
  • ひだのかげに隠れた小さな癌(まれに進行癌も)などの病変を見逃すことがある
検査費用
20,000円 (消費税込み)

なお、病変を認め、ときに生検(病変より細胞を採取して専門医が顕微鏡にて悪性かどうかなどを判定する検査)が必要な場合があります。この場合は別途6,000円(消費税込み)が必要となります。

2. 下部大腸内視鏡検査(シグモイドスコピー・SF)+ 便潜血検査2日法

大腸がんは、その6~8割が大腸の下の方の直腸やS状結腸に発生すると言われております。下部大腸内視鏡検査はこの大腸癌のできやすい下部大腸だけを観察する検査です。 そして、これより奥の大腸は、便潜血検査にて異常がないかをチェックします。

《長所》
  • 内視鏡検査の前処置は2Lも腸管洗浄液を飲む必要はなく、浣腸だけの簡単な処置で済む
  • 奥まで入れることがないので痛みも軽く、内視鏡検査も5分前後の短時間で終わる
《欠点》
  • 時に浣腸の前処置だけでは便がかなり残っていて十分に観察できないことがある
  • ひだのかげに隠れた小さな癌(まれに進行癌も)などの病変を見逃すことがある
  • 奥の大腸は便潜血検査でチェックするため、やや精度が落ちる
下部大腸内視鏡検査
10,000円 (消費税込み)
便潜血検査
1,100円 (消費税込み)

下部大腸内視鏡検査にて病変を認め、ときに生検(病変より細胞を採取して専門医が顕微鏡にて悪性かどうかなどを判定する検査)が必要な場合があります。この場合は別途6,000円(消費税込み)が必要となります。 また。便潜血検査にて陽性となった場合(約7%)には、後に全大腸内視鏡検査にて奥の大腸を精査する必要があります。この場合は健康保険を用いて検査をすることができます。)

3. 下部大腸内視鏡検査(SF)+ 注腸X線検査

まず、大腸がんのできやすい下部大腸を下部大腸内視鏡検査にて観察します。その後、肛門よりバリウムと空気を注入し、奥の大腸及び下部大腸を造影して病変がないかを調べます。

《長所》
  • 全大腸内視鏡検査と比べると検査の痛みが軽い
  • 病変のできやすい下部大腸を内視鏡とX線の両者で検査する
  • ひだの裏の病変も発見できる
  • 午前中で検査が終わる
《欠点》
  • 前日より検査食を食べて、さらに下剤を飲まないといけない
  • 小さい病変(時に比較的大きい病変も)はX線検査でうつらない事や見逃すことがある
  • X線の被曝がある
検査費用
21,000円 (消費税込み)

なお、下部大腸内視鏡検査にて病変を認めた場合、ときに生検(病変より細胞を採取して専門医が顕微鏡にて悪性かどうかなどを判定する検査)が必要な場合があります。この場合は別途6,000円(消費税込み)が必要となります。)

Koumon

Ⅱ 肛門ドック

肛門に病気がないかを見て欲しいと思われる方には同時に肛門の検査も行います。 肛門を観察したり、肛門の中に指を入れて、肛門の状態を判定したり、肛門鏡という器具を入れて肛門を広げて観察します。内痔核、痔瘻、裂肛などの肛門の病気を診断することができます。

検査費用
2,000円 (消費税込み)

大腸ドックあるいは肛門ドック、あるいはその両方をご希望の方は当院へお問い合わせください。

対応日時
月曜日~金曜日
午前 9:00~11:30 午後 13:00~16:00
電話番号

0776-22-8500