本文へスキップ

電話でのご予約・お問い合わせはTEL.0776-22-8500

〒910-0005 福井県福井市大手2丁目3-1

大腸肛門外科Colorectal surgery

福井新聞に痔瘻の新手術に関する記事が掲載されました。

飯田医師の痔瘻に対する新手術″開放くりぬき術”に関する記事が福井新聞の健康欄に掲載されました。記事そのものは、残念ながら著作権が関係するためここには掲載できません。閲覧ご希望の方は6月19日付の福井新聞をご覧ください。その記事の概要を以下に記載いたします。

「痔瘻」は手術をしても治らないことが多く、治っても再発が多く、おまけに手術の後、便失禁(便のもれ)をきたすことが多く、厄介な病気と考えられている。この厄介な病気に対し、飯田医師が独自に考案した術式を検討した論文がこのほど、国際雑誌「Updates in Surgery」に掲載された。標準術式より、術後の便失禁がはるかに少なく、高い治癒率を維持するなどの利点を挙げている。痔瘻は自然に治ることや有効な薬はなく、手術が必要で、放置すればまれにがん化する例もある。主な術式には、瘻管に沿ってメスを入れて開放する「切開開放術」、管だけをくりぬいて縫合する「くりぬき術」などがある。「切開開放術」は括約筋を切るため肛門の締りが悪くなるリスクが高く、「くりぬき術」は術後にきずがはじけて再発するケースが多かった。飯田医師が開発したのは、この二つの術式のいいとこ取りをした「開放くりぬき術」。飯田医師は、この術式を1989年から2023年までに618人に実施。全体の治癒率は97.7%、再発率は0.7%にとどまった。懸念される便失禁については、硬い便が漏れたケースはゼロで、下痢時にときに漏れを経験した患者は4人(0.7%)だった。現在、世界の標準術式とされる「切開開放術」の治癒率は92〜98%、再発率は0.85〜2%、術後の便失禁は4〜12%とされる。飯田医師は「便が漏れるのは、再発よりも深刻な問題。括約筋を温存できるこの方法は、日常生活の質を大きく損なわない点が最大の利点」と強調。論文の掲載をきっかけに「開放くりぬき術が少しでも多くの医療現場で採用されてほしい」と話している。

2025年6月19日 福井新聞より

TANAKA HOSPITAL医療法人慈豊会 田中病院

〒910-0005
福井県福井市大手2丁目3-1
TEL 0776-22-8500
FAX 0776-22-8579


アイクリニックおおて






newpage3.htmlへのリンク