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大腸肛門外科Colorectal surgery

世界における裂肛に対する各種手術方法について

裂肛とは、肛門に裂けたキズができる病気です。(図)
 
排便時や排便後に強い痛みをきたす病気です。お薬が効かない場合は、手術が必要になります。また、お薬は効くが、お薬をやめると痛みをきたし、長期間のお薬による治療がいやになった場合にも手術が必要となります。
世界における裂肛に対する主な手術の方法としては、側方内括約筋切開術、後方内括約筋切開術、皮膚移動術があります。
側方内括約筋切開術とは、肛門の横のほうの内括約筋(肛門をしめる内側の筋肉)を切って肛門を広げる方法です。この方法の良い点は、@奏効率が高い、A再発が少ない、B小さいキズで済むため、入院期間が短い。(日帰り手術で行っている病院もあります。)悪い点は、手術のあと、便失禁(便が漏れてしまうこと)がかなり高率に起こるという報告がある事です。現在のところ、世界における標準的な手術方法は、この側方内括約筋切開術とされています。
後方内括約筋切開術とは、肛門のうしろのほうの内括約筋を切って肛門を広げる方法です。
皮膚移動術とは、肛門の外の皮膚を中へ移動して、裂肛を閉じる方法です。
両者とも一長一短があります。
私たちは後方内括約筋切開術と皮膚移動術を組み合わせた手術方法(後方内括約筋切開術+皮膚移動術)を考案し、ほとんどすべてこの方法で行っています。この方法の良い点は、@奏効率が非常に高い、A再発率が非常に少ないという点のほかに、側方内括約筋切開術にて問題となっている、術後便失禁をきたす人がほとんどいないということです。その成果は、権威ある国際雑誌「Journal of Visceral Surgery」に2021年7月21日付で掲載されました。
私たちは裂肛や肛門狭窄症(肛門が狭くて排便がしにくい病気)に対しては、ほとんどこの方法で行っており、手術を受けられた患者様は、便失禁をきたすことなく確実になおっておられます。
以下に各術式を比較した表を提示しておきます。

「世界における裂肛(肛門狭窄症)に対する各種術式の比較」の表はこちらから>>>

TANAKA HOSPITAL医療法人慈豊会 田中病院

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