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飯田医師の裂肛・肛門狭窄症に関する論文が、権威ある国際雑誌「Journal of Visceral Surgery」に2021年7月21日付でオンライン掲載されました
論文の解説
裂肛に対する世界の標準術式は、側方内括約筋切開術です。本法は、奏効率が高く、再発も少ないのですが、術後便が漏れる事(便失禁)が高率に起こる報告が多数あり、これが大きな問題となっています。
飯田医師が昭和57年より一貫して行ってきた、後方内括約筋切開術変法+皮膚移動術は、奏効率が高く、再発も極めて少なく、また術後の便失禁もほどんどない、というのが本論文の要旨です。(別表を参照してください。)日本では皮膚移動術は良く行われています。しかし、世界では、後方内括約筋切開術と皮膚移動術を組み合わせた本術式の報告はこれまで皆無でした。しかも、本術式は、極めて長期の経過観察にもかかわらず、奏効率が高く、再発も極めて少なく、また術後の便失禁もほとんどないことが判明し、これが評価されたものと考えています。
当院では、座薬などの薬が効かずに裂肛・肛門狭窄で悩んでおられる患者様に対しては、主に飯田医師の開発した上記の後方内括約筋切開術変法+皮膚移動術を行っております。
肛門痛や排便障害で悩んでおられる方は、裂肛や肛門狭窄症の可能性もありますので、一度、大腸肛門専門医の受診をお勧めします。