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大腸肛門外科proctology

飯田医師の裂肛・肛門狭窄症に関する論文が、権威ある国際雑誌「Journal of Visceral Surgery」に2021年7月21日付でオンライン掲載されました


Journal of Visceral Surgery
                                      2021年7月21日発行

論文名:慢性裂肛と肛門狭窄症に対する後方内括約筋切開術変法+皮膚移動術ー術後の再発率は低く、重篤な便失禁の発生も認めない。
                                      著者:飯田善郎 他
論文要旨
(目的)他の術式が高い有効性を示しているにもかかわらず、側方内括約筋切開術は慢性裂肛の標準術式とされている。便失禁は側方内括約筋切開術の合併症としてよく知られている。我々は、後方内括約筋切開術と皮膚移動術を組み合わせた、後方内括約筋切開術変法+皮膚移動術を考案した。本研究の目的は本法を評価することである。
(方法)本法は慢性裂肛と肛門狭窄症に対して施工された。後方内括約筋切開術は後正中線上で内括約筋を4指入るまで切開した。切開した創は、肛門上皮と皮膚を吻合して閉鎖した。その後、弧状の皮膚切開を施行し、皮膚を肛門管内に移動した。経過観察は臨床診断と電話による問診にて施行した。
(結果)143名の患者に本法を施行した。本法の奏効率と再発率はそれぞれ99%と0.7%であり、追跡期間の中央値は16.3年であった。1名の患者が6ヵ月間に1回の割合で液状便失禁をきたした。その他の患者で、術後、永久的な便失禁をきたした例はなかった。術後のCCFIスコアは0.5±0.9であった。
(結語)後方内括約筋切開術変法+皮膚移動術は、奏効率が高く、再発率が低く、術後に重篤な便失禁をきたさないことから、慢性裂肛、肛門狭窄症に対する有効な術式の一つであると考えられた。


論文の解説
裂肛に対する世界の標準術式は、側方内括約筋切開術です。本法は、奏効率が高く、再発も少ないのですが、術後便が漏れる事(便失禁)が高率に起こる報告が多数あり、これが大きな問題となっています。
飯田医師が昭和57年より一貫して行ってきた、後方内括約筋切開術変法+皮膚移動術は、奏効率が高く、再発も極めて少なく、また術後の便失禁もほどんどない、というのが本論文の要旨です。(別表を参照してください。)日本では皮膚移動術は良く行われています。しかし、世界では、後方内括約筋切開術と皮膚移動術を組み合わせた本術式の報告はこれまで皆無でした。しかも、本術式は、極めて長期の経過観察にもかかわらず、奏効率が高く、再発も極めて少なく、また術後の便失禁もほとんどないことが判明し、これが評価されたものと考えています。

当院では、座薬などの薬が効かずに裂肛・肛門狭窄で悩んでおられる患者様に対しては、主に飯田医師の開発した上記の後方内括約筋切開術変法+皮膚移動術を行っております。
肛門痛や排便障害で悩んでおられる方は、裂肛や肛門狭窄症の可能性もありますので、一度、大腸肛門専門医の受診をお勧めします。


TANAKA HOSPITAL医療法人慈豊会 田中病院

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